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創るということ、

それは多くの可能性でしょう。
一枚の布が型どられ、染められ、試行錯誤を繰り返し
やがて花咲くことは一つのドラマのようです。
季節が巡り、大地に花が咲き乱れる限り、
人々が未だ見ぬ花や気付かぬ色が
まだまだいっぱいあるでしょう。
私もそんな小さな出会いを積み重ね、感ずるままに育て、
私自身の“布花”を咲かせ続けたいと思います。

“自然の花”
それは何とも云えない色の不思議があります。
咲き誇った時の花の色は太陽からの贈り物。
素晴らしい華やかさがあります。
そして次第に枯れていく姿から生まれる複雑な色の変化は
何とも魅力的で心惹かれるものがあります。

人もそれぞれ、花もそれぞれ、
自由に発想し、創造し、
私の好きなアンティーク調の静かな色合いと
布花ならではの優しさ加え
時間と手間のかかる過程を楽しみ
苦しみながら咲かせる花、
それはいとおしいものです。

そして布花をとおして多くの方々とめぐりあい、
花創りという素敵な伴奏を持ち得たことに感謝し、
また新しい花を探しに行こうと思います。

     

                   アンティーク布花
                          主宰  来本 節子